mood.

好きなものを好きなように

レイチェルのファニーガール

※去年の夏に書いて下書きに入れていた記事です。※

 

もうすでに発表はされていたらしい。でも私は2022年8月6日の今日初めて知った。リアミシェルがブロードウェイのファニーガールでファニーブライスを演じることを。

正直、私のこの恐ろしいような不安なような気持ちはだれにも伝わらないと思う。例えるなら「ホグワーツは実際に存在します。学校見学もできます」と突然発表されたような。自分の大好きなフィクションと現実世界が交錯する瞬間。今は興奮よりも恐ろしさが勝っている。

私がgleeをどれだけ好きか、どれだけ夢中だったかを完璧に伝えるのは難しい。でも10代後半から20代前半にかけて、gleeは間違いなく私の世界のほぼ中心にいた。レイチェルがバーブラストライサンドにあこがれていたこと、ここぞという時は必ずと言っていいほどファニーガールの曲を歌うこと、そしてシーズン後半で夢をかなえてファニーブライスとしてブロードウェイデビューを果たすこと。gleeを脳に体に刷り込むように見ていた私は、そんなレイチェルをずっと見てきた。

 

その「レイチェルのファニーガール」が実際に存在するなんて、そんなことある?ちょっと意味が分からない。

そしてそんな「レイチェルのファニーガール」が公演しているさなかの日程で、私自身がニューヨーク旅行を計画していたことも、この恐ろしさに拍車をかけている。

 

私は見れるんでしょうか?レイチェルのファニーガール。今公式HP見たら「リアミシェルがやります」って書いてあるしチケットも売ってる。見れるの?そのチャンスが私にある?

怖すぎる。今までの人生でも何度か「こんなに素晴らしいことがあるならこれからも生きていこう!」みたいな出来事はいくつかあって、もし私がこのチャンスをものにできたらそれは間違いなくそういった出来事の一つに数えられるんだろう。でもさすがにこれは、あまりにも夢っぽい。

間違いなく私は今2022年の8月6日にこの文章を猛烈な勢いで書いているんだけど、たぶん世には出さないと思う。怖すぎて。これを出した瞬間に「やっぱり夢でした」ってなりそう。それで私も「ああそうだよね、そりゃね」ってなりそう。

 

でももし。もし本当にこの奇跡を実際に見れるなら。やっぱり私はその先も、そういう「夢みたいな出来事」のために生きていくんだと思う。レイチェルのファニーガールに勇気をもらいながら。

 

 

 

2022年1月3日追記

なんとまあ、見てきました。レイチェル、いや、リアミシェルのファニーガール。見れてしまった。ということで怖くてあげられなかったこの記事をやっとUPして、感想はまた別の記事で残そうと思います。まだ夢みたいです。

アイドルオタクとして生きるということ

10代の入り口でアイドルを生活の中心に置くようになってから、ずいぶん大人になってしまった。そしてこのブログを開くのも久しぶりだ。過去の記事、恥ずかしすぎるけどまあ恥も思い出なので残しておこうと思う。


数年前に書いた自分の記事を読み、自分のことなのにどこか遠くに感じたりなどした。

そのついでに同じく数年前に書いたまま下書きに置いていた記事をひとつアップしたので、とりあえず今現時点のこと、思っていることをこの記事でさらっておこうと思う。
ちなみにその過去の記事とやらはこちらです。ものすごく偏っているのでご注意を。なんでもいいよ!暇だよ!という方がいれば読んでやってください。

 

↓ 数年前に書いた記事がこちら

kzzhss.hateblo.jp

 

↓ そして昨日UPした過去の下書き供養がこちら

kzzhss.hateblo.jp

 

 

というかさすがアイドルメンヘラの異名を持つ私(友人に一時期そう呼ばれていた。なんて不名誉)だけあって、「KAT-TUN最高!」と「あの頃のKAT-TUNはもういないんだ・・・」の躁鬱の振れ幅がやばすぎて怖いです。本当になんなんだ自分・・・・

 

でもやっと、落ち着いてきました。というか赤西仁の脱退から12年を経て(長すぎ)やっと意地でも思い込みでもなく、折り合いがついてきたというか。

 

上の二つの記事に関してはなんというかもう、心がいっぱいで零れていくのを必死につなぎとめたくて書いていたんだけど、今はものすごく冷静です。KAT-TUNという人生をかけて愛すると誓ったアイドルを遠ざけてしまっていたこの数年と、これからどうしていこうかなという話。をしたい。

 

「一生KAT-TUNを好きでいよう」という気持ちを「諦め」だと思い始めたのは上の記事を書いた少し後だった。諦めだと、思ってしまった。アイドルに対する感情を。

 

「もうこうなったらKAT-TUNをずっと追いかけよう」という言葉の中に含まれるネガティブな感情に気づいてしまったら、もう駄目だった。私はもう、KAT-TUNを好きじゃないんだと思った。趣味に対する純粋な熱はどこにもない。ただの情だ。情だけになってしまった何かに私はお金も時間も使えないと思った。

 

だから、お金と時間を使うのを一切やめた。KAT-TUNがどうであれ亀梨くんのことは心底大好きで、それは情でもなんでもなかったから、日曜日のGoing!だけは亀梨くんの様子を確認したくて見ていた。でもそれだけだった。本当に穏やかに、時間が過ぎていった。

 

 

仲の良い友人がBTSにハマったのはそれから1年ほどたった2020年、Dynamiteがリリースされた時だった。この友人はかつて超ド級の赤西担で、赤西くんが脱退するまでのライブは常に一緒に行っていた。
その友人に押し付けられるように与えられたBTSの様々な音源や映像を、与えられるまま見ていた。最初はだれがだれかも分からなかったけれど一人一人の名前を覚え、「この中だったらSUGAがいいな~」とか言っていた。(しかしBTSは本当に全員がいいよね・・・7人もいて全員が最高なことってあるんだとめちゃくちゃ震えた)

 

BTSを見ているうちに、「ああアイドルって本当はこうだったよな、こういう楽しいものだったよな」と思い出したりもした。そんなことをしているうちに2021年、KAT-TUNデビュー15周年。本当に本当におめでとう、と思った。もう追ってはいなかったけど、でも言葉では言い尽くせないほど彼らに感謝していた。昔のオタク仲間が15周年のライブに誘ってくれて、それはそれは悩んだんだけど、やめた。今行っても楽しめないと思った。

誘ってくれた彼女に後日「どうだった?」と聞いたら「あなたは行かなくてよかったと思う、もし行ってたら泡吹いて倒れてたよ」と言われて笑ったんだけど、セットリスト見て納得した。6人からの歴史をなぞるような曲目だった。並ぶ文字を見ただけで心がつぶれそうだった。

 

私にはやっぱり無理なんだなと思って、そこからも友達とBTSを見るくらいで変わらずKAT-TUNとは距離を置いていた。んだけど、それからすぐ。King Gnu好きな母がSixTONESのマスカラを聴いていて、そこから少しずつSixTONESを聴くようになった。そして先日UPされた「ふたり」のMVのラスト、6人並ぶ画が猛烈に懐かしくて、ふとKAT-TUNは元気だろうかと思った。youtuneを検索してAin’t Seen Nothing YetのMVを見た。

「えっかっこいいな?」と思って、そう思った自分にものすごくびっくりした。KAT-TUN3人のパフォーマンスを純粋な気持ちでかっこいいと思えたのはずいぶん久しぶりな気がした。今なら見れるかもしれないと15周年ライブの映像を見たら、構えていたよりもずっと穏やかに見れた。穏やかというか、なんですかあの青天の霹靂は・・・・最高か?????

 

え、私KAT-TUNのことめちゃくちゃかっこいいと思ってない?とかなり動揺した。最初にKAT-TUNを好きになってからもう20年近くたって、離れていたのはたかだか1・2年なのにすごく不思議な感覚だった。6人時代の歌は3人だとやっぱり音圧というかユニゾンがすこし軽くてそこは確かに違和感あるんだけど、全然受け入れられてしまう。普通にめちゃくちゃかっこいい。

そこまできてやっと「カツンオタクに戻る日が来たのかもしれない」と思った。BTSを応援して心底楽しそうな友人を見ながら、私はずっとそれがうらやましかったんだと、突然気づいた。

 

馬鹿馬鹿しすぎて自分でも笑える。今でも突然6人のことを思い出して胸がぎゅっとなったりもするし、いなくなったメンバーの声を聴いて涙腺がゆるむこともある。私は結局、あの時のKAT-TUNと今のKAT-TUNを地続きでは愛せなかった。地続きで愛したいとぐちゃぐちゃのどろどろになって呼吸ができなくなるまで苦しんで、もう無理だと離れた先で、今のKAT-TUNをいちから好きになった。

 

もう「こうなったら一生好きでいよう」なんて思わない。ただ私は、KAT-TUNと同じ未来を見たいと思った。それだけだ。

KAT-TUNがいつまでも続くことを願っているけれど、たとえそうじゃなくなっても、彼らの選んだ道ならもう、それで。

 

永遠なんてない。それでも私がKAT-TUNを好きで好きでどうしようもなかったこと、そしてこれからも飽きるまでKAT-TUNを好きでいようと思うこと。私の中ではそれだけが永遠だ。私にとってアイドルオタクとして生きるということは、そういうことだ。

 

 

 

※余談※

ストもちゃっかり好きになっている勢いでツイッターのアカウントを新しく作り直しました(カツン降りたときに一度消してしまっていたので)

仲良くしてくださる方いましたらフォローいただけると嬉しいです~

6人の海賊の話

※2019年頃に書いたまま下書きに入れていた記事です。

自分でもあきれるほどアイドルに対して重くて暗い感情を煮詰めています。

でも自分がKAT-TUNを好きでいる中で無視できない気持ちでもあったので、記録のために投稿しておこうという気持ちでアップします。

だいぶ(本当にだいぶ)偏った内容なので嫌な気持ちになる人もいると思う。なのでなんでも来い!の方だけ読んでください。

 

 

 

KAT-TUNという6人組のアイドルグループが好きだった。
どれだけ好きだったかを話すにはあまりにも私の語彙が足りなくて、どれだけ言葉にしても追いつかなくて空しいだけだからここではやめておく。本当に好きだった。彼らのことを細胞に刻み込みすぎて、たぶん来世でもKAT-TUNが好きだったことは覚えているんじゃないだろうか。

今でももちろんKAT-TUNのことは応援しているんだけど、でも私の根底にはやっぱりあの6人がいて、彼らを失ったことをこの10年近く、何度も何度も自分の中で咀嚼して反芻してなんとか飲み込もうと努力している。

 

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